Non-Residential非住宅木造建築
「木造は住宅だけ」という固定観念を超えて。
オフィス・福祉施設・商業施設にも、心地よさと合理性を。
木造建築は住宅だけのものではありません。
近年、法改正や技術進化により、オフィスビル、福祉施設、商業施設といった非住宅分野でも木造建築が選ばれています。

非住宅木造建築とは?
事務所、店舗、福祉施設、教育施設、共同住宅など、戸建住宅以外の用途で建てられる木造の建築物です。従来は鉄骨造(S造)や鉄筋コンクリート造(RC造)が主流でしたが、環境性能の高さ、利用者の快適性向上、そして適切な設計によるコスト合理性から、今、中小企業の経営者や施設運営者に注目されています。
Value非住宅木造建築がもたらす価値

利用者の心地よさと満足度
木質空間では、利用者の血圧低下、ストレスの減少、作業効率の向上が確認されています。施設を利用する人の満足度や定着率が高まることで、事業の持続性にも貢献します。
木がもたらす心理的効果
- 視覚的・触覚的な温かみが安心感と居心地の良さを生む
- 例えば、オフィスでは集中力の向上、教育施設では学習効果の向上
- 福祉施設では利用者のストレス軽減と穏やかな環境づくり
- 商業施設では「また来たい」と思わせる居心地の良さが来訪動機に
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デザイン性とブランド価値
木質意匠による独自性のある空間デザインは、木目の表情や自然素材の質感により他社との明確な差別化を実現します。SDGs、ESG経営との親和性が高く、企業の社会的評価を向上させ、顧客や取引先からの信頼獲得につながります。
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環境性能と社会的評価
木材は再生可能な炭素固定素材で、RC造・S造に比べ建設時のCO₂排出量を大幅に抑えられます。森林資源の活用・保全を通じた地域社会への貢献にもつながり、国や自治体の補助金制度を活用しやすい点も強みです。
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コスト合理性
木造は建物重量が軽く、軟弱地盤でも地盤改良や基礎工事費を抑えやすい構造です。木材を工場で加工するプレカットの活用で工期短縮が可能となり、人件費や仮設費の削減にもつながります。
Costコスト変動のポイント比較
| 木造 | S造 | RC造 | |
|---|---|---|---|
| 主構造材料 | 木材 | 鋼材 | コンクリート |
| 特徴 | 条件次第で最安も可能 | 大空間に強い | 耐久性・遮音性に優れる |
| 坪単価目安※1 | 安い※2 | 高い | 最も高い |
| 材料価格変動 | 比較的安定 | 市況に左右 | 市況に左右 |
| 人工(職人) | 少ない | 標準 | 多い |
| 工期 | 短い | 標準 | 長い |
| 基礎規模 | 小さい | 中程度 | 大きい |
| 地盤影響 | 有利 | 標準 | 不利 |
| 耐火被覆 | 必要 | 必要 | 不要 |
※1 坪単価目安はあくまで傾向です。防耐火・構造条件・地域などで変動します。
※2 在来木造の技術をベースにすることで値段が下がります。
木造建築が向いているのはこんなケース
木造非住宅は、1〜3階建てで延床1,500㎡程度までの規模に特に適しています。福祉施設や教育施設、小規模商業施設など、利用者の快適性や空間の質が重視される用途では木造の特長が活きます。
また、木質意匠を積極的に評価し、ブランド価値や施設イメージの向上を図りたい事業にも有効です。構造や法規などの条件を踏まえた設計により、初期コストと性能のバランスを取りやすい点も魅力です。
「木造建築にまつわる不安」を解消します
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木造建築に対する固定観念①
「木造は燃えやすい・地震に弱い」は本当?
近年の建築基準法改正により、木造建築物の防耐火規定が緩和されており、中大規模非住宅木造の実現が可能に。適切な防耐火設計と構造計画により、木造でもS造・RC造と同等の安全性を確保できます。
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木造建築に対する固定観念②
木造は維持費がかかる?
外装材の選定、防腐・防蟻対策、計画的なメンテナンスを設計段階から組み込むことで長寿命化が可能です。初期コストとメンテナンスコストのバランスを見極めることが重要で、用途や規模、事業計画によっては木造が最もトータルコストで有利になるケースもあります。
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木造建築に対する固定観念③
「木造は遮音性が低い」は本当?
二重床・防音壁の採用や構造計画の工夫により、用途に応じた遮音性能を確保することが可能です。福祉施設や共同住宅、オフィスでも対応可能です。
ポイント
木造、S造、RC造それぞれに適切な用途や規模が異なります。
重要なのは構造種別の優劣ではなく、事業計画に即した最適解を見極めることです。
Use木造の強みが活きる建物用途
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福祉施設 / 保育園 / 学校
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宿泊施設
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中小規模オフィス
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低層商業施設
木の視覚的・触覚的な温かみは、利用者のストレスを軽減し、オフィスや教育施設では集中力向上や滞在時間増加といった効果が確認されています。福祉施設では安心感のある環境づくりに寄与し、商業施設では「居心地の良さ」が来訪動機となります。機能性だけでなく体験価値が求められる建物において、木造は競合との差別化を生む有効な選択肢です。
Project木造建築プロジェクトの実績

1. JOSUI BASE
都心の瀟酒な住宅街に建つ3階建ての店舗付賃貸集合住宅
木造三階建て共同住宅(木三共)として計画することで、一般的には耐火建築物となる3階建ての特殊建築物を準耐火建築物として実現。さらに、一般流通製材による在来木造建築とすることで、RC造・鉄骨造と比べ、大幅なコストダウンを実現した。

2. 星の原分譲団地 集会所
大規模団地内に建つ地域コミュニティ活動のための集会所
住民の多様な活動を支えるため、木構造及び木質化で快適な空間を実現。30名程度が集まれる大空間が必要なため、木造トラスと方杖を併用した構造で屋根を支持している。また、仕上げも木質化することで、居心地の良さを高めている。さらに、一般流通製材による在来木造建築とすることでコストも削減している。
Strength当事務所の強み
プロジェクト成功までの伴走
多くの非住宅木造プロジェクトは、「木造は耐震性がない」「木造は長持ちしない」などの
一般的な思い込みによって計画段階で資金計画が立たず頓挫してしまいます。
当事務所では、建築設計だけでなく、事業採算性を見据えた総合的な提案を行います。
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01.土地購入から含めたトータルプランニング
土地の購入価格、造成費、地盤改良費まで含めた資金計画を初期段階から検討します。「この土地で本当に事業が成り立つのか?」を建築士の視点で判断し、プロジェクト全体の実現可能性を高めます。
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02.事業収支を見据えた設計提案
建築費だけでなく、運営コスト、収益見込み、補助金活用まで視野に入れた提案を行います。金融機関への融資相談にも活用できる事業計画づくりをサポートします。
サポート例
- 複数の構造形式(木造/S造/混構造)のコスト比較
- 補助金・助成金制度の活用提案
- 長期修繕計画を含めたライフサイクルコスト試算
- 資金調達を見据えた事業性シミュレーション
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03.「すべて木造」に固執しない柔軟な提案
私たちは「木造ありき」の設計はしません。大空間や高層化が必要なプロジェクトでは、鉄骨造、RC造との混構造(ハイブリッド)も検討します。
用途、コスト、施工性、将来の運用まで見据え、木造の強みを最大限に活かしつつ、現実的で合理的な構造形式をご提案します。 -

04.安心して使える木造建築の実現
防耐火・音・振動への対策
非住宅木造で課題となりやすい防耐火性能や遮音性について、用途や法規などの条件を踏まえた最適な設計を行います。性能とコストのバランスを重視し、安心して使える木造建築を実現します。
建物の価値を守る耐久設計
木造のリスクである腐朽やシロアリに対しては、設計段階からの対策が不可欠です。雨仕舞の検討、通気計画の最適化、点検・補修を前提としたメンテナンス計画を一体的に設計へ組み込み、建物の性能と資産価値を長期にわたり守ります。